大学を卒業してかれこれ経ちます。
大学生のうちにやっておけばよかったな、と思うことがいくつかあるので、今大学生の人たちに参考になるのかわかりませんが、記事にしておこうと思います。
キーワードは「無駄」と「失敗」です。
この記事では、大学生のうちにやっておいた方がいいことを紹介したいと思います。
もくじ(各リンクから移動できます)
大学生のうちにやっておいた方がよい(よかった)こと
ざっくりまとめると下記です。
ひとつずつ紹介していきます。
無駄なことをたくさんをすればよかった
大学生にもなると、あらゆることを効率的におこなって、将来のためになりそうなことばかりをしていると思います。
職になりそうな資格の習得とか。
意味のありそうな授業や本を読むとか。
ですが、あえて無駄なことをしておいたほうがよかったな、と今は思えます。
無駄なことというのは、これは将来どこかで役に立たないかもしれないなと感じるようなことです。
たとえば、陶芸教室に行ってみるとか、まったく興味がないけどラグビーの試合を見に行くとか、一度も食べたことのないスリランカ料理を食べてみるとか。
これらの経験ってそのときは何の役に立つのかまったくわからない”無駄な行動”かもしれません。
しかし将来、”ささやかな経験”となって、何かには役に立つはずです。
たとえば、知り合った人との会話で共通の話題としてスリランカ料理で盛り上った、とか。
その人がきっかけになって、どこかの会社に転職できて人生が変わったとか。
無駄な経験が、誰かとコミュニケーションをとるときに役立つことはけっこうあります。
スティーブ・ジョブズが大学の卒業式に招かれて「点をつなぐ」みたいなスピーチをしていましたよね。
一見、無駄かもしれないという経験が、いつかどこかで”つながって”あなたの人生をちょっと変えてくれるかもしれません。
というわけで、大学時代はたくさんの無駄なことをしておくをおすすめします。
腸活、発酵食品づくりなどの健康を意識しておけばよかった
今の時代、腸活のメリットがたくさん紹介されています。
健康の基礎は、腸内環境ですので(大人になってやっとわかった)、大学時代に無駄にジャンクフードやコンビニのパンばかりを食べなければよかったな、と。
今、大学生の人にはぜひ、時間があるうちに、自分で漬物をつくったり、みそをつくったり、健康を少しでも意識しておくことをおすすめします。
発酵食品で腸を整えることは大事です。
腸と脳はつながっていて、腸内環境がメンタルにも影響をしているからです。
今のうつっぽさも、悪化した腸内環境が影響をしているかもしれませんよ。
腸を意識した生活をして活力がアップすれば行動力も上がります。
そうしたら別の人生を歩んでいたかもしれないなとも感じます。
俳優の斎藤工さんも腸活をおこなっているようです。
斎藤さんはこんな言葉を言っています。
「人生は腐敗しないように、発酵していくゲーム」。
口にするもの、関わる出来事の質によって人生は変化していきます。
とりあえず、社会に出るとストレスだらけです。
それに社会人になると、日々が忙しくなって、発酵食品づくりなどに時間をとれないこともあります。
最低限、常に健康でいることが生き残るために必要です。
時間にゆとりがある大学生のうちに、発酵食品づくりをして健康を意識しておくとよいです。
ブログをやっておけばよかった
ブログは継続して記事をつくっておけば、資産になります。
その記事に、価値のある情報があればあるほど、収益をもたらしてくれます。
あなたが何もしていないときも、あなたが書いた記事は24時間365日誰かに読まれます。
ブログが持つ、不労所得性をしっかり理解しておけば、人生はもっと楽だったな、と感じます。
大学1年から本格的にブログをはじめていれば(ドメインを取得して、サーバーを借りる、WordPressでブログをつくること)、大学3年生くらいには月に10万円くらいは、稼げているかもしれません。
そしたら、就活でぜんぜんうまくいなくても、「まあ、毎月ブログで10万円くらいは稼げているし、最悪ブログをもっと本気でやれば生きていけるかもな」と考えられます。
ブログで新卒社会人と同じく、20万くらいまで稼げていたら、そもそも就職なんてしないという選択をできる可能性だってあります。
ブログをやっていれば普段から文章を書いていますから、文章力が上がるでしょう。
読まれるために、ネタ集めをして世間の流行に目をむけて、自然とマーケティング力みたいなものも身につくでしょう。
今大学生で、将来やりたいことがないと悩んでいる人は、とりあえずブログだけは始めておいたほうがいいです。
書くことなんてまずは、使って便利だったものとか、おすすめの場所とか、でいいんです。
ブログに記事をあげるために、新しい何かに挑戦するでしょうし、感じたことを書き残しておけるでしょう。
そうしたら、ブログがちょっとした財産みたいになるはずです。
時間があるうちに、収益化できるくらいまでブログを育てておくと、社会に出たときにゆとりができます。
就職して就職先からのみの給与だけで生きていくとなると、そこでの仕事や人間関係でつまづいたときに大変です。
やめたら、無職ですし、収入は0円です。
そんなときに、大学時代から作っておいたブログがあれば、どうでしょう。
あなたが離職して無職でも、ブログが毎月稼いでくれますし、気持ちの面で絶対に救われるはずです。
>【初心者でも安心】たった10分で出来るWordPressブログの始め方今は、まわりに合わせるのが得意だったり、社会貢献をしたいと感じる『いい子症候群』なんて言葉もありますよね。
ブログは”社会貢献”という意味でも機能します。
あなたが書く記事は、どこかの誰かに読まれてその誰かを後押しします。
その読者から、直接的に感謝の言葉をかけられることはないでしょうけど、質の高い記事であれば確実に誰かに感謝されるでしょう。
ブログは資産になると同時に、立派な社会貢献です。
ブログはちゃんと作っておけばよかったといちばん後悔しています。
ヒトデブログのヒトデさんが上記のブログ本を出しています。
アマゾンで星が4.4。990件のレビューがある本です(2022年8月時点)。
ブログをはじめる際には最初に読んでみるとよいでしょう。
「失敗の練習」をしておけばよかった(同人誌作成)
失敗するのが怖い、とよくいろいろなところで聞きます。
自分も大学生のとき、そう感じていました。
失敗というのは、若いうちはおおめに見てもらえます。
挑戦してこなかった人にとっては、失敗することがさらに怖くなり、最終的に何もできなくなります。
失敗するのが怖くて、何も行動できないとなると、何も起きない人生になってしまいます。
これはつまらないですよね。
人生がおもしろい展開になるためには、とりあえず行動をして、そこから生まれるある程度の失敗も受け入れることが必要です。
社会人は、会社の利益のために行動をしているので、失敗は会社の損失につながります。
なので、なかなか失敗もできず、行動の範囲も狭まってしまいがちです。
わりと退屈です。
だからこそ、大学生のうちに、たくさんの行動とたくさんの失敗をしておくべきです。
では、大学時代にどうやったら、たくさんの行動と失敗ができるのか?
今の自分なら、同人誌をつくっていると思います。
同人誌といえば、コミックマーケットです。
自分で漫画を描いて即売会で頒布することです。
文章を書くのが得意なら、小説でもエッセイでも、まあ、なんでもありです。
たとえば『Z世代の大学生が教えるコロナ禍の大学生活の楽しみ方』みたいな内容を1万文字から2万文字くらいで書く。
それを印刷所にデータを送って、本にするのです。
そんなエッセイがあったらちょっと読んでみたいです。
こういうエッセイなら、コミケよりも、文学フリマ(文学作品展示即売会)とかがいいかもしれません。
文学フリマとは、小説・エッセイ・評論・短歌など、あらゆる自作本を頒布できるイベントで、全国で開かれています。
ひとりで参加するのが抵抗があるならば、友人たちと一緒に一冊の本を共作してみると良いでしょう。
今なら、30部つくっても1万円もかからないでしょう。
同人誌をつくる中で、印刷がイメージどおりにいかないことも、当日の現場で売れないこともあるでしょう。
その頒布までの過程でたくさん”失敗”ができます。
出来があまりよくない失敗した本でも、誰かがきっと買ってくれるはずです。
川崎昌平さんの著書『同人誌をつくったら人生が変わった件』というコミックエッセイがあります。
この『同人誌をつくったら人生が変わった件』には、こんな言葉があります。
「同人誌はできるか、できないかじゃありません。つくるか、つくらないか……です」
「同人誌はな!失敗するためにつくるんだ!」
『同人誌をつくったら人生が変わった件』より
なんだか勇気をもらえる言葉です。
同人誌づくりは、失敗が前提の現場なのです。
ここで「失敗の練習」ができます。
本屋で売られているほど質の高い本を、即売会にくるお客さんはおそらく求めていません(それよりはこれを書きたいんだ!という熱量が大切)。
本を書いて、印刷して販売するという経験って、社会人になっても役に立つスキルです。
その経験は、出版社に就職を希望しているときの面接でもしかしたら役に立つかもしれません(他の職種でも)。
同人誌をつくるなんていうおもしろい経験は、大学生のうちに1回はしておくべきです。
大学生で失敗するのが怖いと感じている人がいたら、ぜひとも同人誌の作成をおすすめします。
ちなみに、その同人誌がおもしろくて注目を集めたら、作家としてデビューというパターンだってありえるわけですからね。
実際に文学フリマで頒布された『夫のちんぽが入らない』という作品が、同人誌作成をきっかけに商業出版されました。
あとがきにこんなことが書いてあります。
売れたいとか執筆を仕事にするぞとか、そんな大それた動機ではなく、面白い文章を書く仲間に認めてもらいたくて、ただ自分の恥を全力で晒しにいった作品だった。三人にウケればそれで満足だった。しかし、こんなどうしようもないタイトルにもかかわらず、ネット上でじわじわと広がり、今回まさかの書籍化となった。
『夫のちんぽが入らない』あとがき より
また、爪切男さんも文学フリマでの頒布を経由して『死にたい夜にかぎって』を商業出版しています。
人生何が起きるかわかりません。
たくさんの恋愛をしておけばよかった
社会人になったら、家と会社の往復。
土日は疲れていてなかなか行動できず。
そんな生活になったら、出会いもなかなかありません。
学生時代の出会いは、けっこう大切だったんだなと実感しています。
ただ、学内の恋愛だと別れたりしたときに、気まずいですよね。
僕自身が大学生のときはマッチングアプリなんてぜんぜんなかったので、どうしようもなかったですが、いまならわりとマッチングアプリでの恋愛が普通です。
マッチングアプリの地位が高まってきていますし、気軽にマッチングアプリを使って、学内のコミュニティ以外で恋愛をしておけばよかったかな、と思えます。
それかアルバイト先で。
学内は友人関係のみ。恋愛は学外でアルバイト先か、マッチングアプリで。
というふうに使い分けて、人間関係を分けてつくることもできるでしょう。
今自分が大学生なら、間違いなくそうすると思います。
歳をとるにつれて、ものよりも経験のほうが価値があると気づいていきます。
うまくいかなくても、たくさん誰かを好きになっておく経験は持っておいたほうがいいです。
卒業後、就職して無職になったときの生活を想定しておけばよかった
大学を卒業して就職したら、人生が安定してそのまま最期までいく……なんてことはないです。
就職しても、3人に1人くらいは離職するはずです。
自分が大学生のとき、大学側は学生をどこかの企業に送り込むための情報はくれましたが、離職して無職になるパターンの知識をぜんぜんくれませんでした(今はどうかは不明)。
就職して仕事が嫌になって(精神的につらくて)、仕事をやめる。
そんなときに、会社側からどんな書類を受け取って、区役所でどんな手続きをすればいいのか。
現実的な対処法は、実際にその状況になってから知ることになります。
できれば大学生のうちに、就職活動を始める前くらいに、無職になったときの生き方をリサーチしておくことをおすすめします。
・ハローワークでの失業手当のもらい方とか
・区役所で保険の切り替えとか
・年金の支払い免除とか
・どれくらいの貯金があれば、どれくらい無職でいられるか、とか
・社会復帰をする場合、どのように社会復帰するかとか
余裕があるうちに、最悪の状況を知っておくことで、心にゆとりができます。
事前に調べておいた無職の状況がぜんぜん問題ないと感じるなら、会社をやめるときに自殺したりすることもないでしょうし、まあ、なんとかなるさ、と感じられるはずです。
大学生のうちは、あらゆる無駄な経験・失敗をしておく
「計画された偶然」という言葉があります。
「計画された偶然」とは、個人のキャリアの8割近くは予想しない偶然によって決定されることです。
社会で生きていて思うのは、大学生のうちには想像もしなかったことばかりが起きているな、と。
人生、ほんとに何が起きるわかりません。
人生というのは予定どおりにはいかず、わりと”偶然”によって進んでいきます。
なので、生きていくうえで、この”偶然”をうまく利用していくことが重要なのです。
そのためには大学生のうちから、下記の5つの姿勢を持っておくとよいでしょう。
1.好奇心(なんでもやってみる)
2.持続性(失敗しながらもやり続ける)
3.楽観性(なんとかなるさの精神)
4.柔軟性(そのときに楽しいと感じる状況に合わせて行動する)
5.冒険心(うまくいくかわからないけど、とりあえずやってみる)
自分の場合は、自堕落な大学生活を送っていたので、上記の5つを社会人になってから知りました。
今、自分が大学生なら、この5つを軸に行動しているだろうと思います。
まとめ
今の時代、普通に就職して定年まで無事に働き上げるなんてことは、ほぼありえないでしょう。
趣味でやっていた何かがヒットして、デビューできた!とか。
脱サラして、知り合いに声をかけて一緒につくったサービスが成功した!とか。
予想外の何かが起きないと、うまく生きていけないような気がします。
「計画された偶然」。
予期せぬことが人生をつくってくれます。
自分の人生を豊かにしてくれる、予期せぬことがたくさん起こるためにはどうすればいいのか?
無駄とも思えることをたくさんしたり、好奇心を持っていろいろ経験して失敗すること、です。
”たくさんの無駄”と”たくさんの失敗”は大学生だからできることです。
上記が今の大学生に知っておいてほしいことです。
将来やりたいことがないと感じる大学生の人は、とりあえず、無駄なことをたくさんして、失敗をしておくことをおすすめします。
その無駄と失敗が絶対にどこかで役に立つはずです。
・無駄なことをたくさんをすればよかった
・腸活、発酵食品づくりなどの健康を意識しておけばよかった
・ブログをやっておけばよかった
・「失敗の練習」をしておけばよかった(同人誌作成)
・たくさんの恋愛をしておけばよかった
・卒業後、就職して無職になったときの生活を想定しておけばよかった