スタバの手書きが恋しい。シールの言葉はどこか切ない。メッセージを書いてもらえない。

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これまでずっと何かあれば、スタバに行っております。

家のなかの孤独がつらいときだったり、雨の日の憂鬱のときに。

スターバックスは好きなのですが、最近は何かが足りないと思っております。

ドリンクの味は変わらない。

店内の雰囲気も変わらない。

迷惑な客がいるわけでもない。

しかし、何か物足りない……。

窓の外を眺め、カップの文字をぼんやり眺めたりしているときに、物足りなさの正体に、気がつきました。

足りないのは、おそらくカップに書かれる”手書き要素”なのではないだろうか、と。

その昔、スタバのカップは手書きが当たりまえだった

オーダーしたドリンク名がシールに印字されるシステムになる前は、店員さんたちが手書きでカップにドリンク名を書くアナログなスタイルでした。

冬はとくにホットのドリンク以上にカップに書かれた手書きの文字が、こころをあたためてくれていた気がします。

たとえ、そこに「Have a nice day!」とかが書かれていなくても、自分が頼んだメニュー名が店員さんの手で書かれているだけのカップでも、あたたかみを感じていたわけです。

それなのに……ここ最近は……。

シールに印字されたスタバの手書き風のメッセージはあたたかみがない

ここ数年、業務効率化なのだと思いますが、スタバでは手書き文字の文化が失われつつあります。

なかには手書きで何か書いてもらっている人もいるみたいですが、自分はまったく何も書いてもらえません。

ちなみに、スタバカードで支払っています。

ここ最近(2021年10月時点)のスタバのシールには、だいたいこんな言葉が書かれています。

Good day.

Have a nice day.

Thanks!

Smile.

メッセージとしてはどれもうれしいものばかりです。

しかし、やはり物足りなさがあるわけです。

かつてはカップの側面にあたりまえのように存在していた手書きの字をぜんぜん見かけないせいだと思うのです。

サードプレイスを支えているのは、店員さんの手書き文字

サードプレイスという言葉があります。

自宅でも職場でもない、自分らしさを取り戻せる第3の居場所のことです。

僕のなかでは「サードプレイス」という言葉と、スターバックスが結びついてしまっています。

なので、ほかのコーヒーショップよりはスターバックスが少し特別な居場所だと思っています。

スターバックスの店内は清潔ですし、店員さんも親切。

店内が禁煙なのも、ありがたいです。

きれいで落ち着ける空間をつくりあげているスタバには感謝していますし、これからも価値がある場所だと思います。

しかし、店員さんたちがカップに書く文字の功績は大きかったな、と最近は実感しています。

名前も知らない店員さんの手書きが、ちょっとした安らぎを与えてくれていたことに気づいてしまったのです。

人とのつながりが少なくなりつつある、このコロナ禍において。

HSP気質の人がストレス社会の中で不安なく落ち着ける静かな居場所(サードプレイス)はどこ?

業務効率化がスタバの手書きメッセージ文化を奪っている

なかには手書き文字方式で業務をおこなっている店舗もあるみたいですが、最近は印字シール方式の店舗が多くなっている印象です。

メニュー名(時にさりげない一言を添えてくれたり)を直接ペンでカップに書くとやはり少し時間がかかります。

忙しい時間帯なら、焦って書いたメニュー名が読み取りづらくなってしまい、ドリンク製作担当者が間違ったドリンクを作ってしまうこともあるかもしれません。

時間の短縮、過ち防止の対策として、効率的な印字シールが採用されているのでしょう。

オーダーしたドリンクを早くもらえるのはありがたいことです。

オーダーしたドリンクがミスなく提供されることもありがたいことです。

しかし、業務効率化の波はスタバから”サードプレイスとしての役割”を奪ってしまったように思えてなりません。

消滅しかける手書き文化を悲しむ声まとめ

僕が感じている寂しさ・切なさを多くの人が感じているようです。

https://twitter.com/nao_en_2021/status/1456103663944945671?s=21

無駄づくり発明家の藤原麻里菜さんは『スタバのメッセージを入れられるマシーン』をつくった

スタバに頻繁に行くという、無駄づくり発明家の藤原さんはメッセージをいれたカップをもらったことがなく、悔しかったそう。

その”嫉妬心”がきっかけとなって『スタバのメッセージを入れられるマシーン』という偉大な発明品が生み出されました。

やはりカップには手書きのメッセージがあるとうれしいものです。

無駄づくり

【無駄づくり発明家・藤原麻里菜】アイデアを生み出す『考える術』。”無駄が嫌い”はもう終わり

スタバの店員さんによる手書き文字の写真まとめ

たまたまもらえた手書き文字・イラストの画像をツイッターにアップしている人は意外にも多いです。

たとえばこのような感じ。

みなさん、かなりうれしそうです。

https://twitter.com/katikiti3/status/1534334834792964096?s=21

やはり、みんな誰かの手書きを見ると少し嬉しいみたいです。

どの手書きもあたたかみがあっていいですよね!

スタバの良さのひとつは、この手書き文化だと思うのです。

手書き文化がなくなりつつあるスタバはただのコーヒーショップだ

スタバで休憩したり、作業をしたりするとき、ドリンクを飲むことも楽しみなのですが、それと同じくらいカップに書かれた手書き文字を見るのも楽しみでした。

人のあたたかみを感じられるアナログな手書きの対応があったからこそ、自分はスタバをサードプレイスとして認定していた気がします。

しかし、いまはそれが崩れつつあります。

手書き文化はたしかに効率が悪いかもしれません。

カップに手書きをすると、オーダーの伝達にミスが生じるかもしれません。

しかし、手書き文化の消失は、スタバからサードプレイスとしての役割を奪ってしまったように思えてならないのです。

スタバ利用者は、スタバにただコーヒーを飲みに行っているわけじゃないんですよ?

こういうご時世だからこそ、他者のあたたかみを感じる機会が少ない現代だからこそ、スターバックスには手書き文化を復活させてほしいのです。

これは個人的な意見なのかもしれないですが、スタバを定期的に利用する者としては、新作ドリンクよりも、こころをあたためてくれるアナログな手書き文化の復活を求めています。

スタバの手書きカップがなくなっているのは結局、スタバが人気になりすぎてしまったせいなのでしょうね。

昔、それほど混雑してなかったときのスタバはカップにイラストを書く”余裕”があったのだろうな、と。

いまは混んでる時間帯は長蛇の列で、ひとりカップにイラスト書いている人がいたら、「ほら、カップにイラストなんて書いてないで急いで! お客さん待ってるよ!」……ってなってしまっているんじゃないかな(スタバで働いたことがないので想像です)。

適度な混み具合なら、店員さんも手書きメッセージを書く時間が増えるんだろうけど、むずかしいですね。

(2022年6月追記)

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