【ザワークラウト生活のメリット・効果】ひとり暮らしの人におすすめ。栄養価が高く食べられる観葉植物だ。

ザワークラウトは食べられる観葉植物。メリットと効果
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ザワークラウトづくりをしてみて感じたことがあります。

自家製ザワークラウトってただの発酵食品じゃないんじゃないか……と。

腸内環境にいいということはもちろんあるのですが、つくる過程も含めてザワークラウトにはメリットがたくさんあるなぁ、と感じたのです。

さて、この記事では、自家製ザワークラウトの魅力・メリット効果についてまとめています。

ザワークラウトについて

ザワークラウトとは

自家製ザワークラウトとキューネの比較
(左が自家製ザワークラウト、右が市販のザワークラウト。自家製のほうはつくりたてのときに撮影したので少し黄色い。発酵後、冷蔵庫にうつして1週間が経ったら、市販のやつと同じように白くなっていく)

ザワークラウトといえばドイツです。

ビール、ソーセージ、じゃがいも……の付け合わせとして、そっと置かれている”あの酸っぱいキャベツ”がザワークラウト。

このザワークラウトはコロナ禍において、注目されている発酵食品なんです。

下記の記事で紹介されています。

コロナ禍の海外で人気UP!健康意識の高まりに「ザワークラウト」が大躍進

このザワークラウトですが、作るのはけっこう簡単です。

キャベツを切って塩をかけてもんで発酵を待つだけ(お好みでクミンシードやキャラウェイシードなどを追加)。

とってもシンプル。

これがザワークラウトです。

ザワークラウトの栄養価・効果

ザワークラウトには、乳酸菌と食物繊維がたくさん含まれています。

これにより、腸内の善玉菌を増えて腸内環境が整う効果があります。

とくに排便を促してくれるので便秘で悩む人にはおすすめです。

ほかにはビタミンCやビタミンUなどが豊富。

腸内がきれいになることで血液もきれいになり、脂肪や糖を減少させてくれます。

自家製ザワークラウトを生活に取り入れるメリットについて

ザワークラウトをつくること、食べることにはどんなメリット・効果があるのか、考えられるものをまとめてみました。

1.材料のキャベツが安い

ザワークラウト材料

発酵食品を自分の手でつくる上で重要になる部分は、まずここ。

材料が高かったりしたら、つくろうと思えませんからね。

ザワークラウトの基本の材料は、キャベツと塩のみ。

1玉のキャベツは100〜150円前後ですから、発酵食品の中ではいちばん安くつくれるのではないでしょうか。

1玉で作ると、だいたい1キロ分くらいのザワークラウトができあがります。

1回作ったザワークラウトは冷蔵庫で1ヶ月以上は保管できるとのこと。

100〜150円前後で1ヶ月近くも毎日の食卓の1品(優良な発酵食品)になってくれるなんて、コスパがすごいですよね。

物価が上がるけど、給料は上がらない……。

生きるのが厳しい時代において、健康面においても家計面においても、ザワークラウトは今後いろんな人の救世主的な存在になるかしれません。

2.発酵食品はメンタル安定に効果ある

幸せホルモンのセロトニン、オキシトシンといった物質は腸内で9割近くも作られています。

脳じゃなくて腸がメインの製造所だったとは……。

で、このようなホルモンが腸内でたくさん作られるためには、腸内環境を整えることが必要なわけです。

腸内環境を整える上で欠かせない食材。

それこそが発酵食品というわけですね。

発酵食品に含まれる乳酸菌が腸内の善玉菌として、腸内環境を整えてくれる。

発酵食品を食べることで腸内環境が整い、メンタルも整い出すということ。

つまり、発酵食品を食べれば、メンタルが改善するはず!

発酵食品はすごいですね。

腸と脳がつながっているのだから、もし、あなたがうつ的な症状でまさにいま悩んでいるなら、メンタルクリニックとかで薬を処方してもらうよりも、乳酸菌を含む発酵食品を腸内にたくさん送り込むという対策もアリかもしれません。

そうすれば、うつ的な気分もやわらいでくるかもしれません(自分自身の経験として、憂鬱な気分になる頻度が減った)。

ただし、スーパーで売っている発酵食品(漬け物とか味噌とか)はメーカーの利益が優先されて、効率よく作るために化学調味料が使われている”見せかけの発酵食品”もあるようですので、選ぶ際は注意が必要です。

発酵食品を生活に取り入れたいなら、結局、自分で作るのがいちばん体にもこころにも優しいというわけですね。

では、安くて簡単につくれる発酵食品はなんだろう……。

やはり、ザワークラウトですね。

キャベツ1玉分の費用ですから。

3.観葉植物を育てるように、自家製ザワークラウトを育てることも楽しい

ザワークラウト発酵過程
(発酵中のザワークラウト。瓶の中の気泡を見守る)

仕込んだザワークラウトを部屋で発酵させているとき。

何度も瓶を見てしまうんですよね(つくったことがある人は”あるある”かもしれません)。

発酵がうまくいっているか、気になってしかたないのです。

瓶のなかでぷくぷく泡が出ているのがいとおしい。

ザワークラウトづくりは、植物を育てている感覚に近いものがあります。

まあ、実際キャベツは食べられる植物みたいなものですからね。

あした、このザワークラウトがどうなっているのか気になる……。

あしたのザワークラウトを見届けるために、きょうを生き延びなければ……と思えたり(おおげさかもしれませんが)。

毎日の変化を目にすることができるのも、楽しみ方のひとつです。

花などは育てて観察するだけで食べられません。やがて枯れてしまいます。

しかし、ザワークラウトの場合、観察することもできて愛でることもできて、毎日食べられるのです常温での発酵が終わったら、冷蔵庫で保管)。

仕込み、育てて、愛でて、食べられる。

つまり、ザワークラウトは食べられる観葉植物なのです。

100円ちょっとのキャベツ1つによって、生活の中でこんなに楽しめるなんてすごいです。

4.ひとり暮らしの食生活が健康的でシンプルになる

ひとり暮らしの人にとって、毎日30品目食べましょう、なんてはっきり言って無理です。

食べすぎで死にます。

30品目を用意できるお金も時間もないです。

とりあえず自家製ザワークラウトを毎日少し食べておけば栄養面は問題ないだろう、と個人的には思っています。

先日、ドイツ人と日本人の食生活に関して、こんなツイートを見つけました。

毎日同じものを食べると飽きがきそうですが、食事のメニューに悩まなくていいからほかのことに時間を使えます。

これはこれでよいことかもしれません。

あとはアメリカで発酵文化の世界において有名なサンダー・キャッツさんの著書『発酵の技法』にこのような記述がありました。

サンダー・キャッツさんが、ある人からもらった手紙の文章です。

私の両親は、ロシアで生まれ育ちました。私は父から、第二次世界大戦後に父(8歳)とその家族が、文字通りザワークラウトとジャガイモによって1年間生き延びたと聞かされました。本当にそれ以外の食糧はなかったのですが、父は70歳の今でも健康です(そして今でもザワークラウトが大好きです)。

『発酵の技法』114ページより

どうでしょう。

困難な状況にいる人たちの健康を支えていたザワークラウト。

ザワークラウトの底力がうかがえる、戦時中のエピソードです。

現代においては食糧が不足することはないでしょうが、ザワークラウトを日々の生活の中で食べていれば、栄養面でもまあ問題ないだろうと個人的には思うのです。

例えば、自家製ザワークラウトが1つ(冷蔵庫から取り出して小皿に盛り付けるだけ)あって、あとはテイクアウトの牛丼1つ。

これでもう立派な食事になってくれるのです。

僕自身、これまでちょっと便秘気味でした。

しかし自家製ザワークラウトを食生活に取り入れて2週間くらいしたら、おならの臭さも少し減り、便秘が改善されてきたように感じています。

忙しい日々の食生活を支えてくれて、食事の準備も簡単にしてくれるのがザワークラウトという発酵食品なのです。

5.ザワークラウトづくりで地球とつながる

ザワークラウト小瓶
(小瓶にうつしたザワークラウト。発酵が進み、キャベツがだんだんと市販のもののように白くなってきた)

ザワークラウトづくりは、”大人の土遊び”みたいな側面があるような気がします。

どういうことかというと、刻んだキャベツをもみこむ作業がまさしく”土遊び”に近い感覚があるのです。

ザワークラウトはキャベツに付着した乳酸菌がきっかけとなって発酵が進んでいきます。

最初の乳酸菌は、土の中にいたものです。

土の中にいた乳酸菌……それらがキャベツの葉にたくさん住み着きます。

収穫されたキャベツはスーパー等を通じて、我が家のキッチンまでやってきます。

そして、たくさんの乳酸菌を含んだザワークラウトとなって、われわれの口から体内に入り、胃を通り抜けて腸に達します。

腸内の環境を整えて、便として体外に排出され、また土の中に戻ります。

そしてまたどこかでキャベツとなります。

……ザワークラウトをつくり、食べることはこのような自然の循環の中にいるということ。

まさに多くの現代人が感じられていないであろう、地球とつながっている感覚を、乳酸菌たっぷりのザワークラウトづくりを通じて得られるのです。

自家製ザワークラウトを生活に取り入れることは、人が地球の一部ということを実感できる行為なのです。

まとめ

ザワークラウト
(ザワークラウトは食べてもよし。観察するだけでも楽しい)

ザワークラウトは自分で簡単につくれて、栄養価も高い。

発酵の過程も観察できて、観葉植物的な癒しの効果も期待できる。

孤独を感じやすいひとり暮らしの人が自家製ザワークラウトを生活に取り入れれば、たくさんの生きた乳酸菌と一緒に生活できることになります。

そう考えたら、もうぜんぜん孤独ではない。

ザワークラウトをつくっていれば、ひとり暮らしの人はもうひとりではないのです。

こう考えていくと、ザワークラウトは腸内環境を整えるだけの単なる発酵食品ではないのかもしれません。

何か大きな可能性を秘めた食品に思えてならないのです。

とりあえず今後もザワークラウトづくりをして考察を深めていきたいと思います。

健康面にも家計面にも貢献してくれるのはわかったけど、つくるのがやはり面倒くさい……そもそもどういう味かわからない……という人はまずは本場ドイツのザワークラウトを食べてみるのがおすすめ。

かなりのボリュームがあって、600円前後です。

ただ自家製ザワークラウト(スパイスとしてクミンシードやキャラウェイシードを入れた)と、市販のザワークラウトを食べ比べをして思うのは、自家製のほうが圧倒的においしいということ。

自家製のほうはスパイスが入っていることもあるでしょう。

自分でつくったことにより愛着みたいなものがある、ということもあるでしょう。

まあ、とりあえず個人的な感想ですが。

というわけで、ザワークラウトは今後注目すべき食材です。

自家製ならばなおよし、です。

ザワークラウトを含めた発酵食品についての基礎を勉強してみたい人は下記の本もぜひ読んでみてください。

この記事で紹介した、戦時中のザワークラウトのエピソードはこの本の中で紹介されています。

【はじめてのザワークラウト作り】成功のコツ・注意点まとめ【感想・体験談】

【自家製ザワークラウトを1ヶ月食べ続けた感想】生きた乳酸菌でおならの匂いと便秘がほぼ改善