【SNS疲れ】なぜむなしいのか【疲れたら代わりとしての読書】 

SNSはむなしい
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SNSは社会のリアルな情報をいち早く知られて、いろいろな人たちとつながれるメディア。

ツイッターでは毎秒だれかが有益な何かをつぶやいて、インスタグラムでは誰かが無数の写真をアップしている。

SNSは世界中の何もかもを知れて、ある意味では便利ですよね。

ですが、その便利すぎる

機能がゆえに、疲れて、ときに虚しくなってしまうなんてこともあります。

最近では、『SNS疲れ』なんて言葉もあるみたいです。

友人の“キラキラ投稿”を見て傷つく…「SNS疲れ」の背景は自己肯定感の低さ? 専門家に聞く対処法

たしかに、誰かのキラキラ投稿って、見ていて疲れるときありますよね。

この記事では、SNSはなぜ使えば使うほどこんなにも虚しいのかについての考察、また、SNSのやめ方・対策についてまとめています。

SNSはなぜ使えば使うほどこんなにもむなしいのか。他者との比較

SNSはなぜ使えば使うほどこんなにも虚しいのか。

それはきっと、まわりと自分自身との差を気軽に知れてしまうからでしょう。

それによって、自分自身が結局この世界の中で、ちっぽけな存在だということを突きつけられてしまうからかな、と思います。

わたしたちは日頃から日常的に、誰かがアップしている社会的成功や肩書きや華やかな日常を目の当たりにします。

それによって、まわりの人たちと、自分の生活、スキル・社会的なポジション等をすべて比べて一喜一憂してしまいます。

いいね数も、まわりと比較してしまいますよね。

リツイートの数だったり、フォロワー数も。

もう感情が疲れて仕方ないです。

あと、自分の発信があわよくば、いい方向にバズってメディアに取り上げられたいなんていう欲もありませんか(実際はそのようなことはあまりないと思いますが)。

たまにたくさんのいいねやバズりを追い求めて、承認欲求を満たしたいと必死になっている自分が客観的に見えてしまうタイミングが、ときどきやってきます。

その瞬間、さらに虚しさが生まれるのではないかと感じます。

SNSは、まわりの人たちの生活が見えすぎてしまう。

さまざまな人たちが楽しそうなことをしている生活を見せられて、自分の孤独が浮き彫りになってしまいます。

SNSで誰かと比べてしまうことの危険性

SNSで他の人と比べてしまうことは、自己評価や自尊心に影響を与える可能性が高いです。 

SNS上で誰かの幸せそうな生活や成功した状況を見ることで、自分と比較して不安や落胆を感じる……そんな経験ってありますよね。

SNSを利用する際には、他人と比較することによるマイナスの面に注意しないと、いちいちメンタルを削られますし、疲れがたまります。

SNSで他者の言動に目を向けるよりも、自分自身の幸福感や満足度に集中するようにすることがずっと重要です。

SNSで「いいね」を追い求めてスマホを使いすぎると失明の可能性も

最近、『スマホ失明』という本を読みました。

その本の中で書いたデータを紹介します。

オーストラリアのブライアン・ホールデン視覚研究所は、世界の近視人口が約50億人になると推計しており、このうちの約10億人が強度近視になると予測しているようです。

つまり、約2050年近くには約10億人(世界人口の10人に1人)が失明のリスクにさらされる可能性があるということ。

世界の人々の近視が進む最大の原因は、スマホの使いすぎです。

誰とでもコミュニケーションが取れることはSNSのいい点です。

一方で、SNSの悪い点は承認欲求を追い求めても思うように満足を得られずむなしくなること。

さらには、使いすぎによって近視を進行させて、SNSさえ見ることができない状況にあなたの目を追いやるかもしれないということ。

SNSで承認欲求やむなしさに振り回されて疲れを感じているのであれば、SNSと距離を置くタイミングかもしれませんよ。

自身の心と目を守るために。

SNSはどうやってやめればいいのだろう

どっぷり使っている、いや浸かっているSNSをいきなりやめるのは難しいかもしれないです。

ではどうすればよいのか。

毎回ログイン・ログアウトをする

まずは、距離をとるために、ひとつルールを追加してみるのはどうでしょう。

それは、使う際、離脱する際、毎回ログイン・ログアウトをすること、です。

毎回地味にログイン、ログアウトを繰り返すことで、パスワードを打ち込んだり、面倒くさくなって使用頻度が徐々に減っていくはずです。

「ああ、またログインしないといけないのかよ、面倒くさいなあ。まあ、そこまで知りたいこともないし、開かないでいいや」と。

この面倒くささを感じられたら、SNSの使用頻度を減らすことができるはずです。

ほんとうに使いたいとき(情報をどうしても収集したいとき)だけ、ログインしてSNSを使うのがいいでしょう。

スマホをバッグの奥底にわざとしまう

『図解 モチベーション 大百科』という本にはこのようなことが書いてあります。

私はSNSの虜にならないように、スマホをバッグの奥底の取り出しにくい場所にしまっています。ふとSNSが気になって、探すのが面倒くさくて、手を引っ込められるのです。

『図解 モチベーション 大百科』 P.33

『図解 モチベーション 大百科』の著者は、『やめたいことは手順を増やそう』と書いています。

スマホがすぐ手に届く場所にあれば、すぐにSNSにアクセスできてしまいます。

この本で紹介されているように、バッグの底にスマホをわざと置いたりするのもひとつの方法です。

・SNSを見たい→スマホを手に取る

・SNSを見たい→バッグの底にあるスマホを探す→スマホを手に取る

スマホをバッグの底にしまうだけで、「バッグの底にあるスマホを探す」という行動をひとつ追加することになりますから、その分、面倒くささを感じて、SNS依存からは脱却できる可能性があります。

投稿をするタイミングだけアプリをダウンロードして使う

最近ではタレントのような活動もしているホストのローランドさんは、SNSと徹底して距離を取っています。

ローランドさんはツイッターで投稿をするタイミングだけアプリをダウンロードして、投稿後はアプリを消しているそうです

このやり方ですと、ひまなときにだらだらツイートを眺めるなんてできないですし、自己のツイートを発信するだけです。

SNSをしっかりと距離を置きたいという人は、このローランドさんのように、ツイートのタイミングごとにアプリをダウンロードするやり方もよさそうです。

あなたをSNSから守ってくれる存在は、読書

SNSをやめられたとして、その分、時間が生まれます。

では、その時間で何をすると自分のためになるかというと、やはり読書でしょう。

SNSの、誰とでもつながれる世界と違い、読書の世界は孤独です。

本は、本とあなたが一対一で向き合う、孤独なメディアです。

まわりがみんな誰かとSNS上でつながっている中で、ひとり本を読む、というのは疎外感を感じるかもしれません。

ですが、どちらの人が魅力的に見えますか?

趣味がSNS or 趣味が読書

なんとなく、趣味が読書、ですよね?

この不安だらけの世界で、地道に本を読んでいる人ってなんだか素敵だなと感じますよ。

ただ、長時間のSNSをやめても、スマホでの読書を続けていたら、スマホ失明の可能性のリスクは残ってしまいます。

なので、個人的なおすすめとしては、一部で耳での読書を取り入れること。

今、テレビCMでもよくやっているAmazonオーディブルであれば、目を休ませつつ、読書ができます。

生きる上で目から受ける情報は全体の8割と言われています。

これからはスマホの使いすぎによって進む近視(最悪、失明の可能性も)を食い止めることも考えていかないといけない時代かもしれません。

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目を休ませる読書

kindle unlimitedは目が疲れるからおすすめしない。オーディブルで耳読書のほうが楽です。

とりあえずおすすめの8冊を紹介

岡本太郎『自分の中に毒を持て』

太陽の塔でおなじみの世界的な芸術家・岡本太郎の熱い言葉が盛り込まれた1冊。

人生を真に貫こうとすれば、必ず、条件に挑まなければならない。いのちを賭けて運命と対決するのだ。その時、切実にぶつかるのは己自身だ。己が最大の味方であり、また敵なのである。

『自分の中に毒を持て』

熱くなる言葉がたくさんあります。

夏目漱石『私の個人主義』

この時私ははじめて文学とはどんなものであるか、その概念を根本的に自力で作り上げるよりほかに、私を救う道はないのだと悟ったのです。今までは全く他人本位で、根のない浮き草のように、そこいらをでたらめに漂っていたから、駄目であったという事にようやく気がついたのです。

『私の個人主義』

『私の個人主義』では文豪・夏目漱石が1900年あたりにロンドンへ行ったときの心情が描かれています。

そこで漱石は、まわりが良いといったものではなく、自分で文学を新たにつくろうと決意します。この『私の個人主義』は現代でも読むべき価値のある本です。

村上春樹『村上さんのところ』

世界的な小説家の村上春樹さんが読者から集まった何千もの質問に回答したものです。

誰かの悩みと村上さんの回答が、まるでいまの自分のためにあるのでは?と思えてくるから不思議です。

紙の本と電子書籍版が発売されているのですが、紙の本ですべてを収録すると電話帳くらいの厚さになるそう。

なので、紙では厳選されたものを収録。

電子版(コンプリート版)はぜんぶを収録しています。

おすすめはやはり電子版! ひとつひとつの質問・回答がヤフー知恵袋みたいな分量なので、わずかな時間で読めますから、どこでも手軽に読めますよ。

電車の中とかの気軽な読みものとして、最適。

pha『人生の土台となる読書 ダメな人間でも、生き延びるための「本の効用」ベスト30』

「ゆっくり効く読書」は、すぐに効果は表れないけれど、読むことで自分の中に何かが一滴ずつ溜まっていって、少しずつ自分の人生を変えていく。

『人生の土台となる読書 ダメな人間でも、生き延びるための「本の効用」ベスト30』

読書によって人生を変えてきたphaさんが、30個のエピソードと100冊の本を紹介しています。

読書をすることが、中長期的にはプラスになることを実感できる1冊です。

『天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々』

この『天才たちの日課』には、ヘミングウェイ、グレングールド、バルサック、ル・コルビュジエといった世界中の天才たちが日々、どのようなルーティーンを紹介している本です。

現代の人々の生活をSNSで眺めるよりも、過去の偉人たちの生活を本を通じて学ぶほうが有益なはずです。

天才たちのルーティンを取り入れたら、自分の中の才能が開花したりなんてもことも(願望)。

200人弱の天才たちの生活がそれぞれ2〜3ページの分量で紹介されています。

すきま時間でさくっと1人のエピソードを読めますから、ちょうどいい読みものです。

本だと分厚いので、kindle版が個人的にはおすすめ。通勤・通学でスマホで読むとモチベーションが上がるかもです。

『超訳 ニーチェの言葉』

ドイツの哲学者・ニーチェが残した著書の言葉をまとめたものです。

1つあたりの言葉が1ページにおさまっており、ちょっとした時間に読むのにおすすめ。

岡本太郎の言葉と同じくらい熱い言葉がたくさんあって、モチベーションアップにふさわしいです。

『絶望名人カフカの人生論』

朝起きたら虫になっていたという不思議な話の『変身』を書いたカフカの名言がつまった一冊です。

名言と言っても、「やればできる!」「あきらめなければ夢は叶う!」とかいった熱い言葉はひとつもないです。

たとえば下記。

将来にむかって歩くことは、ぼくにはできません。将来にむかってつまずくこと、これはできます。いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです。

『絶望名人カフカの人生論』より

倒れたままでいる……。

SNSをしていてむなしいと感じる人の中で、これ以上のむなしさを感じている人はいるでしょうか。

カフカは、生活のこと、仕事のこと、人付き合いのこと、結婚のことなどあらゆる問題で悩み、それをノートや手紙で愚痴っていました。

それらの名言(迷言)がつまっています。

世の中にはポジティブな名言ばかりが注目されますが、つらいときにはこういったネガティブな言葉のほうがときに読みたかったりします。

自分以上にネガティブな人、ここにいたわ、って読み終わったあとに思うかもしれません。

『同人誌を作ったら人生変わった件について。』

さえない生活を送る30歳のOLが思い切って同人誌をつくり、人生を変えていくコミックエッセイ。

同人誌なんて普通に生きる人は関係ないじゃん、と思いがちですが、読んでみると、意外に楽しそうだと気付きます。

しかも、このコミックエッセイはなかなか学びがつまっています。

「同人誌はつくるか、つくらないかで」「同人誌は失敗するためにつくる」と登場人物たちは語ります。

生きている上で、堂々と失敗できる場面ってないですが、同人誌づくりは失敗が許容される場所かもしれません。

著者の川崎さんもこのエッセイの主人公どおりの人生を歩まれたそうで、日々の労働が同人誌作成の息抜きとなったそうです。

いま仕事がつらいと悩むすべての人に読んでもらいたいですね。

最近ですと、文学フリマだったりコミティアだったりが開催されていますので、何か漫画や文章を書いて自分で印刷して参加してみるのもおもしろいかもです。

まとめ

つながりすぎてメンタルが疲弊しがちな今の時代、つながりすぎない工夫も必要です。

手始めに、SNSとの適度な距離感、もしくはいっそのこと、アカウントを削除して卒業するのもいいかもしれないですね。

そして、読書。上記で紹介した本でもいいですし、本屋で目についた一冊を手にとって読むこともいいでしょう。

SNSはほどほどに。むなしさが増すだけですからね。

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