【昆布が地球を救う】横浜の海で二酸化炭素を森林の5倍も吸収しているらしい。SDGsよりも昆布養殖だ

昆布が地球を救う
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2021年10月11日(月)J-WAVEの朝の番組『STEP ONE』の「SAISON CARD ON THE EDGE」というコーナーで取り上げられた『昆布が地球を救う』について。

地球温暖化問題、二酸化炭素排出などの環境問題に興味があって聞いていたのですが、昆布は地球全体で問題になっている温暖化に「待った」をかけられる存在なのかもしれません。

昆布はただサラダとして食卓に上がるだけの地味な存在ではなく、意外なポテンシャルを秘めているようです。

今回は番組に出演した、横浜の海で昆布を育てている一般社団法人 里海イニシアティブさんの活動について、そして、地球温暖化解決に向けた昆布養殖の可能性について、いろいろと考えをまとめました。

昆布(コンブ)は地球を救う可能性がある

昆布(コンブ)は地味な存在です。

しかし、昆布で地球温暖化の問題を解決できる可能性があるらしいです。

現在、地球規模で問題になっている温暖化は二酸化炭素が大量に排出されていることが原因と言われています。

2015年のパリ協定では今後の二酸化炭素排出量削減についての取り決めがされたり、SDGsによって環境問題への関心が高まっていますが目に見える形で具体的な効果はあまり見られていないように思います。

地球を覆うほどに排出されている二酸化炭素を少しでも多く吸収する可能性があるのが実は昆布です。

なんと昆布の二酸化炭素吸収量は同じ面積の森林の約5倍

ちなみに森林が吸収する炭素をグリーンカーボンと言い、海藻などが吸収する炭素をブルーカーボンと言うらしいです。

これまでは養殖されて主に食用だと思われていた昆布が、まさか地球温暖化対策として注目を浴びていたなんて驚きです。

昆布を養殖すると海のどんな問題が解決できるのか

(昆布養殖の紹介動画)

昆布養殖によって磯焼け(いそやけ)を解決できるそうです。

磯焼けとは、沿岸海域で昆布やわかめなどの海藻が激減してなくなる現象のこと。

この磯焼けは、ここ20年くらい沿岸地域で起こっているそうです。

では、磯焼けするとどうなるのか。

磯焼けすると魚が卵を生む場所がなくなり、ウニやあわびのエサがなくなってしまうのです。

海からさまざまな生き物が姿を消してしまいます。

そこで昆布の登場です。

沿岸地域で昆布を養殖することで昆布は光合成をします。

昆布は二酸化炭素を吸い(森林の5倍の吸収量)、酸素を作ってくれます。

それにあわせて海中のプランクトンが増えていきます。

すると、その環境に小魚が集まって海が豊かになっていくわけです。

昆布の養殖で大量の二酸化炭素の吸収が期待されつつ、海の生き物たちにもすみかができて自然と海が豊かになっていくのです。

昆布はだいたいどこでも養殖できる

昆布の産地は北海道などの寒い場所のイメージがあります。

しかし、横浜でもじゅうぶんに養殖が可能だそうです。

昆布の養殖において気温16度から18度くらいが適温だそう。

沖縄以外であれば、北海道から鹿児島まで養殖が可能らしいです。

つまり、基本的には日本の海であればどこでも昆布の養殖が可能なのです。

日本の周辺の海がすべて昆布養殖のエリアとなったら、すさまじい量の二酸化炭素を吸収できてそれが地球全体に良い影響を与えるということですね。

そんな昆布は現在、横浜の八景島シーパラダイスのジェットコースターの下の海で多くの叫び声を全身に受けながら養殖されているとのこと。

昆布養殖のメリットと養殖時期について

昆布の養殖のメリットは手間がかからないこと。

水やりも肥料も不要。もちろん草むしりもいらないそうです。

つまり、海のオーガニック野菜ということです。

横浜で養殖されている昆布は11月に種付けがはじまり、3月に水揚げされるそうです。

たった4ヶ月ほどの短いサイクルでOKとのこと。

思っていたよりも短いです。

4ヶ月で4メートルくらいの昆布ができあがるそうです。

いかがでしょう。昆布のすさまじい成長力。

昆布をあなどってはいけませんね。

横浜で養殖された昆布はどのように使われているのか

昆布に対して無知だった僕は昆布は食卓のサラダくらいにしかならないと考えていました。

しかし、いま昆布はさまざまな用途で活用されているみたいです。

豊富なミネラルをふくむ昆布は石鹸に加工されたり、肥料にしておいしい野菜をつくるのに役立てられたり。

銭湯で昆布湯としても使われているとのこと。

箱根の水族館ではウミガメのエサとして昆布が使われているそうです。

もちろん、食の面でも昆布をたこ焼きに入れたり、クッキーに入れたり、うどんの具にしたりして使われているとのこと。

今後は海に森を作っていくために、生産から消費までのこの横浜でのモデルを全国的に広げていくそうです。

日本は海に囲まれた場所ですから、全国的に昆布養殖をしたら二酸化炭素の吸収量がすごいことになるかもしれません。

昆布養殖による地球温暖化対策で日本は世界をリードできるかも

今後、昆布の養殖が地球社会が抱える問題を解決していくかもしれません。

ただ、海外では昆布養殖においてあまり事例がないみたいです。

昆布の可能性(主に二酸化炭素の吸収量の面)について認知されていないかもしれません。

ということは、環境問題が大きな話題になっている現代において日本は昆布で世界をリードする可能性があります。

レジ袋の有料化などのあまり役に立たない対策よりは、昆布養殖を世界にアピールするほうがかなり希望が持てそうです。

ただ現在、海外では昆布を食べる文化があまりありません。

海に面した国でその国に合った昆布の食べ方がみつかれば、昆布養殖の流れが地球規模で進んでいく可能性がありそうです。

すし・天ぷらに続くあたらしい日本の食として昆布を使った何かを世界に提案できれば、外国でも昆布養殖が進んでいくかもしれません。

まとめ

昆布養殖が地球規模で進めば海の環境が大幅に改善されそうです。

そして、昆布を通して大量の二酸化炭素が吸収されたら、地球温暖化の問題にも貢献できるかもしれません。

地球温暖化問題で活動しているスウェーデンの環境活動家・グレタさんが昆布の可能性に気づいたら、いったいどうなるのでしょう。

グレタさんが昆布の可能性を全世界に伝えたとしたら。

地球上の、海に面しているすべての国の若者たちが率先して自国の海で昆布養殖をはじめるかもしれません。

そうしたら、各国が排出している二酸化炭素の量を各国の海の昆布が余裕で吸収できて温暖化をストップできるのかもしれません。

そうしたら、少しは地球の未来も明るくなるのかもしれませんね。

地上でなく、海のなかから。

というわけで、今回は地球温暖化解決に向けた昆布養殖の可能性について、放送内容と僕の考えをまとめました。

今後も環境問題に関して興味があった内容は記事にしていきたいと思います。