社会人としての生活で、だいたいの人がおこなっているものといえば「通勤」。
毎日するものでいちばんつらいのって、この「通勤」じゃないですかね。
すごい混んでるし、だいたい遅れます。
それにたくさんの人とぶつかります……。
ほんと毎日疲れますよね、ストレスもたまりますし。
自分(独身・男)はその当時実家暮らしで、ドア・トゥー・ドア(家のドアから会社の入り口のドアまで)で片道1時間半、往復で3時間の通勤をしていました。
この往復3時間の通勤を3年間続けた経験があります。
感想としては、超つらかったです。
この記事では、その当時の通勤で経験したこと・感じたことなどをまとめました。
もくじ(各リンクから移動できます)
【電車通勤時間・片道1時間半】遅延で予定通りに着かない(結論:しんどい・つらい)
片道1時間半の通勤を3年おこなった感想・結論としては、つらかった・しんどかったですね。
春夏秋冬、ただただ大変な移動でした。
最寄り駅から勤務地までのルートを計算して、「通勤1時間半くらいか」と甘く考えてしまいました。
しかし、実際の通勤はだいたい予定通りにいきませんでした。
通勤している人はわかると思いますが、毎日どこかで突発的に緊急停止(急病人発生、車両トラブル、人身事故など)が発生します。
発生しない日には、自分の体調(急な下痢など)が崩れて、予期せぬ途中下車……というパターンもあります。
というわけで、片道1時間半の通勤は、2時間弱の通勤になるケースがほとんどだと思います。
こんなに過酷な通勤をがんばった当時の自分をほめてあげたい感じです。
まわりの方々がみんな静かに黙々と通勤しているので、自分もがんばって通勤していました。
しかし今振り返ってみると、なんとかもう少し早く通勤時間を短縮できるように行動すればよかったなと感じます。
下記で3年間の通勤で感じた、メリット(よかったこと)とデメリット(しんどかった・つらかったこと)をまとめてみます。
【電車通勤時間・片道1時間半】のメリット(よかったこと)
貯金ができる
1時間半の通勤をしている方というのは実家暮らしか、離れた家賃が安めの物件に住んでいる人かと思われますので、貯金ができますね。
自分の場合は、実家暮らしのパターンだったので、家に3万円のみ(激安)を入れるだけでよかったので、貯金はできる環境でした。
社会人になって自分でお金を稼げるようになると、好きなものを好きなだけ買える!と一瞬うかれがちですが、それはやめておいたほうがいいです。
理由としては、これからの人生で大きな目標ができたり、夢への再挑戦だったり、いろんな場面でお金が必要になってきます。
なので、物欲に流されないようにしながら、貯金できるうちは貯金をしておきましょう。
最低でも手取りの2割は貯金です。
生きているといろいろなところで欲望を刺激されてお金を使ってしまうので、気をつけましょう。
定期券内は移動が無料
1時間半の通勤となると、定期券を買っているはず。
なので、休日には定期券内の駅なら、無料で行けますよね。
1時間半ともなると、降りられる駅の数は増えるかと思います。
休日に普段は降りない駅で降りるなんてこともできます。
これは通勤のメリットのひとつです。
通勤時間を勉強・読書時間に活用できる
通勤時間の電車の中で、立ちながらスマホで勉強(読書)したりできます。
座ればちょっとした書斎みたいなスペースを確保できます。
毎日往復で3時間近くですから、かなりの勉強時間を確保できますね。
ただ、行きは体力がありますが、帰りは疲れていて勉強できる体力がないはずです。
また、通勤は不安定な姿勢でいること・混雑した社内いるだけで地味に体力を使いますし、それほど勉強時間としては考えない方がいいかもしれません。
だいたいの仕事でPCを使って、目を酷使しているでしょうから、電車内での勉強や読書はAmazonオーディブルでの耳読書くらいが現実的です。通勤で体力があがる(かも)
通勤はポジティブに考えれば、ある意味では「運動」です。
毎日、あの厳しい人波をかきわけたり、席を奪い合ったりして、精神力・体力が鍛えられるかもしれません。
あくまでポジティブに考えたら、です。
……3つしか思いつかないくらい、正直、あまりメリットがないです。
【電車通勤時間・片道1時間半】のデメリット(しんどかった・つらかったこと)
デメリットはいっぱいあります。
1つずつみていきましょう。
時間を失う
最大のデメリットはこれですよね。
片道1時間半で平日5日間の勤務とすると、1週間で15時間以上は通勤に時間を使うことになります。
1ヶ月ですと、だいたい60時間以上。
1年だとだいたい720時間です。
720時間というのは、30日分です。
つまり、12ヶ月のうち1ヶ月は通勤をして疲れているいるみたいなものです。
こうやって計算して数字として突きつけられると、なかなかつらい現実です。
毎日ストレス・疲労を得る
通勤しているとわかると思いますが、99%の人は疲れながら移動をしています。
楽しんで通勤している人なんて見かけたことないです。
そんな負の雰囲気が漂う場所の中にいて、ひたすら移動しているわけですから、まあ、ストレス・疲労は感じます。
ストレス・疲労がたまる生活をずっと続けていくと、ほんとに”うつ”になります。
自分もずっとうつ気味でしたね。
うつで何もできなくなったら、退職して動けなくなることもありえます。
1時間半の通勤は精神への影響はかなりありますから、注意してください。
緊急停止(車両トラブル、人身事故、その他いろいろ)により、通勤は予定通りにいかない
通勤が予定通りに進むなんて、週に2回くらいしかないのではないでしょうか。
都内を走る電車は、どこかしらで車両トラブル、人身事故が必ず発生していて遅れます。
もうその遅れを想定して移動することが社会人のマナーみたいに思われていたりもします。
もし、大事な会議とかがあったら、いつもより20分は早く出ようみたいに考えるはずです。
でも、どこかでトラブルが起きていて、結局、到着時間は普段通りの時間だったりします。
通勤は予測不可能です。
通勤で出社するだけで1日の体力の半分を削られたりしますから、ほんとに大変です。
通勤中の途中下車(トイレ系)
電車のほうが滞りなく進んだとしても、こちらの体が不調を訴える可能性もあります。
急な腹痛などです。
通勤時間が長いほど、突発的に発生する腹痛による途中下車のリスクとも戦わないといけません。
会社のトイレまで我慢できない! となると、途中下車せざるを得ません。
こうなったら遅刻確定です。
おまけに朝の駅のトイレはけっこう混雑しています。
トイレの前で腹を抱えながらトイレがあくのを待つことも。
はっきり言ってつらいです……これ。
みじめな自分を自分で見て、精神が削られます。
→人身事故(緊急停止)で電車に閉じ込められて腹痛で漏れそう……通勤時のトイレ対策を真剣に考える
台風・大雪の日は確実に遅れる
台風・大雪の日。
事前にわかっていれば、会社によっては午前休だったり、早めの早退をさせてくれたりしますが、なかなかそうはいきません。
台風・大雪の日は必ずどこかの路線がとまり、その影響でその近くを走る路線が影響を受け、都心は大混乱です。
まあ、これはしかたがないといえばしかたがないですが……しんどい日です。
1時間半の通勤が2時間半とか、長ければ3時間になったこともあります。
寝る時間が減る
往復で3時間近くの通勤をしていると、家で過ごす時間は必然的に少なくなります。
すると、睡眠時間も減っていきます。
睡眠不足というのは、日中のパフォーマンスにも直結しますから、ちゃんと確保したいです。
ただ、7時間くらい眠れるというときでも、純粋にその時間すべてを眠れないときもありますよね。
ストレスとかで夜中のベッドの中で考え込んでしまったりして。
結局、純粋に睡眠をとれる時間は4時間くらいだったりします。
すると、日中のパフォーマンスは低下します。
疲れが取れない中で、精神をけずる通勤をして……疲労して帰宅して、仕事のストレスで眠れず……もう悪循環でした。
1週間が長く感じる
通勤時間が毎日往復で3時間もあると、家でのプライベートな時間ってほぼないです。
基本的には朝7時過ぎに家を出て、会社で働き、20時くらいに帰宅とかでしょうか。
残業がある場合は、21時とかかもしれません。
そこに7時間くらいの睡眠。朝と夜で食事が合計1時間で。
お風呂などのこまごまとした時間で2時間くらい。
プライベートな時間は毎晩の2時間くらいでしょうか。
まあ、2時間もあればじゅうぶんじゃないかと思われますが、会社でへとへとになってから帰宅の2時間では、元気に趣味を満喫できないことが多いです(個人的な経験として)。
となると、家に帰って疲れてすぐに寝る。朝起きる。出社する。家に帰って疲れてすぐに寝る……という流れが、月曜日から金曜日まで続くことになります。
1週間、まじで長い……って感じます。
飲み会がある場合、帰宅が深夜でつらい
同僚や上司がいる以上、業務外でコミュニケーションの場面が出てきます。
ぜんぶ断るわけにもいかず、飲み会にも出席するとなると、盛り上がってしまい、帰宅が終電で0時過ぎなんてことも。
これが金曜日ならいいですが、水曜日とか木曜日だともうしんどい!
片道1時間半の通勤組は、飲み会を適度にことわるスキルが絶対に必要です。
通勤時間を減らす(もしくは疲労を減らす)ための方法は
片道1時間半の通勤のデメリットばかりをあげてしまい、すみません。
通勤時間を減らす(もしくは疲労を減らす)ための方法を、「明日からできる」・「超短期」・「短期」・「中期」・「中〜長期的」な視点でそれぞれ考えてみました。
今の自分が当時の自分を救うとしたら、下記の案を提案すると思います。
【明日からできる案】朝食を抜いてギリギリまで寝る
いますぐ明日からできること。
それは、朝ごはんを食べるのをやめてギリギリまで寝ることです。
朝食よりも睡眠の時間の方が絶対に大切です。
これによって、通勤時間が減るわけではないですが。
今は空腹によってパフォーマンスが上がる!みたいな本が多く出ており、朝食抜きが科学的に良いことが証明されています。
朝食を抜いて15分でも、20分でも長く寝て体力を回復させましょう。
あと、朝ごはんを食べないことで、電車内で急な腹痛に襲われる確率は減ります(個人的にはほぼなくなった)。
トイレに行くための途中下車を避けられる可能性が高まります。
【明日からできる案】車内で何かに没頭して通勤のつらさを忘れる
通勤時につらいと感じるのは目の前の通勤風景に目が向いてしまっているからではないでしょうか。
なので、最低限の居場所(座席やつり革)を確保したら、自分の好きな作業に没頭するのがいでしょう。
スマホでまんがを読んだり、映画や海外ドラマを見たり。
今はスマホ一台あれば、誰だって何かしらに”没頭”できて、多少はつらい通勤時間を短く感じられるようになるはず。
1時間半くらいの通勤であれば、うまくいけばドラマ2話分くらいを見ながら通勤できます。
そうしたら通勤もちょっとは楽しめるようになるかもしれません。
【明日or明後日からできる案】シンプルに手ぶらで通勤する
通勤をする上で手荷物の重みが地味に自分自身にダメージをあたえてきます。
なので、ここは思い切って会社に荷物を全部置いておくのがおすすめ。
通勤はただ単純に体の移動のみにする。
つまり、手ぶら通勤ですね。
これなら両手が空いて気分も開放的ですし、荷物が人混みに巻き込まれることもないです。
ストレスも多少は軽減されるはず。
手ぶら時の持ち物はスマホと財布くらいでいいでしょう。
で、財布の中に社員証などを入れておけばいいのです。
通勤時にまわりの人たちを見ていると、たまに手ぶらの人は見かけます。
財布もでかい財布だとポケットに入りきらないので、こういう薄い財布がおすすめ!
お札とカード5枚少々と小銭数枚しか入らないので、入れた状態の財布の厚みは1センチ前後です。
薄いので、ポケットに入れてもシルエットが崩れることもなく、スマートに通勤できます。
【超短期的解決案】いい寝具を買う(日々の疲労をしっかり取り除く)
片道1時間半の通勤組にとって、日々の中でいちばん重要なのは睡眠です。
どんないやなことがあっても、眠ればなんとかなります(ちがったらすみません)。
なので、いいマットレスを使って、毎晩しっかりと体力を回復させましょう。
少ない時間でも、ぐっすり眠れたら、片道1時間半以上の通勤にも耐えられる体力が朝にたまっている可能性が高いです。
いい寝具を買っても、通勤時間自体は減りませんが、体力の回復によって、片道1時間半の通勤を週5日耐えられるでしょう。
個人的なおすすめは、大谷翔平選手や田中将大選手も使っている、西川産業のマットレス・エアーですね。
体圧分散(寝ているときに体の一箇所にかかる圧力を分散)によって、寝心地のいい姿勢で眠れます。
自分も普段から使っているのですが、疲れているときなんて一瞬で朝ですよ。
ちょっと値段は高いですが、これは今すぐできる対策です。
将来的に、一人暮らしをするときにも使えます。
→【西川のエアー(AiR)マットレス(ベーシック)を10年使った感想・体験談】
【短期的解決案】引っ越しをする
ある程度、社会人として仕事をしていて貯金をしていたらの場合です。
がんばればどこかで一人暮らしができるでしょう。
ひとり暮らしをして会社の近くに住む。
片道30~50分くらいの場所に住むだけで、生活はかなり楽になるはずです。
ただ、その分、家賃や生活費がかかりますから、経済的には負担は多くなりますけど。
1〜2ヶ月もあれば、いい物件を探せるでしょう。
勤務地の近くに住むことについての興味深いエピソード(スワローズ・村上宗隆選手の場合)
プロ野球のヤクルトスワローズの村上宗隆選手に関してです。
村上宗隆選手は2022年に史上最年少で三冠王となり、あまりの活躍ぶりに『村神様』というワードまで生まれ、流行語大賞までとってしまいました。
入団して4年が経ち、村上宗隆選手は戸田にある寮を出たそうです。
それまで神宮球場での試合後は戸田の寮まで帰っていたわけですが、試合後の疲れた体で1時間以上もの帰寮をしていたわけですね。
戸田といえば埼玉ですから、1軍の練習や試合(神宮球場)を行う東京まで遠いです。
ところが2022年シーズン、戸田にある寮を出て神宮球場付近(都内のどこかでしょうね)に住み始めました。
移動の時間を減らし、練習時間と疲労回復の時間が増えたことで、野球に打ち込める環境が整ったようです。
つまり、勤務地(神宮球場)に近い場所に住み始めて、通勤時間を減らしたことが2022年の村上選手の活躍の一因になったかもしれないわけです。
これは一般人にもあてはまるはずです。
通勤(移動)時間が短ければ短いほど、疲労回復、自己投資に時間を使えますから、人生の質が上がるでしょう。
仕事の成果だって上がるかもしれません。
通勤時間を減らすために引越しをするというのも、ひとつの人生戦略です。
【中期的解決案】今の業務のままでテレワークができる会社へ転職する
今の業務経験が活かせて、テレワーク(リモートワーク)をできる会社への転職をすれば、1時間半の通勤生活に別れをつげることができそうです。
ただ、働きながら、転職活動(もしくは一度離職してから、就職活動なら時間的な余裕はありますが、不安は大きくなる)となると、その間はプライベートな時間はぜんぜんなさそうです。
帰宅後は疲れているでしょうし。
早く決まれば一気に新しい職場生活に移れますが、決まらなければストレスフルな生活が長くなります。
とりあえず普段から、どんな会社があるのか、どんな会社なら自分を雇ってもらえるかなど、最低限転職サイトで確認くらいはしておきたいですよね。
まあ、往復の通勤時間を活用すれば、転職活動も効率よくできる可能性もあります。
【中〜長期的解決案】プログラミングを学んで転職、その後にフリーランスで働く
1時間半の通勤をしている方というのは、実家暮らしか、離れた家賃が安めの物件に住んでいる人かと思われます(それ以外の人もいるかとは思いますが)。
経済的なゆとりは少しはあるでしょうから、ここで新しいスキルを身につけておくのもよいかもしれませんよ。
テレワークできる(将来的にはフリーランスで自宅ワーク)職種で、これからも伸び続けるものは何か。
今の時代ならば、やはりプログラミングでしょうかね。
昨今の社会課題として、IT人材の不足があげられています。
経済産業省の発表によりますと、2030年には最大で約79万人のIT人材が不足するそうです。
いまのタイミングでプログラミングを学んでおけば、PC1台でどこでも仕事ができる可能性が高いです。
まずはプログラミングを学んでIT系の会社に就職して実績を積む。
で、将来的にはフリーランスで自宅で仕事するみたいな道も可能かも。
テックアカデミー みたいなプログラミングスクールは、未経験でも転職活動まで支援してくれます。0からプログラミング学習をぜんぶ自分でやるよりは心強いですし、効率的です。
通勤のない生活を手に入れる上では、プログラミングは現実的な選択肢かもしれませんが、向き不向きがあります。
できない人はきっともう絶望的に向いてないでしょう。
向き・不向きを知るためにも、無料体験とかでプログラミングが自分に向いているかだけでも早い段階で知るのがよいでしょう。
*エンジニア転職保証コース……前職不問・プログラミング未経験の初心者でも16週間で東京のIT企業へエンジニアとして転職を目指せるコース(オンライン学習)。
まとめ
通勤時間は経験としては、長ければ長いほどストレスと疲労がたまっていく感じがします。
通勤を毎日、毎年していくと、精神も肉体もまひしてしまい、身動きをとることが億劫になってしまいがちです。
1時間半の通勤がつらい……と感じられている今のうちに、何かしらの行動を起こした方が将来的にはきっといいはずです。