【村上春樹】作品世界を脳内散歩できる1冊『さんぽで感じる村上春樹』

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村上春樹さんといえば、世界的な小説家で根強いファンがたくさんいることで有名です。

僕も15年くらい村上春樹作品のファンです。

今回紹介する本は、村上春樹作品世界を実際の写真を交えて紹介してくれる1冊です。

タイトルは『さんぽで感じる村上春樹』。

著者はナカムラクニオさん。

荻窪にあるブックカフェ『6次元』を運営されていますよね。

『6次元』といえば、ノーベル賞の発表の日にファンが集まることで有名で、”村上春樹の聖地”なんて言われていたりもします。

この『さんぽで感じる村上春樹』は村上春樹ファンだけではなく、まだ村上春樹作品を読んでない方にもおすすめの1冊なんです。

さんぽで感じる村上春樹』はどんな本か

さんぽで感じる村上春樹』は村上春樹作品に登場した舞台を散歩して、実際の風景をおさめた本です。

具体的にはデビュー作の『風の歌を聴け』から『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』までの中で描かれていた作品世界の風景が収録されています。

さんぽで感じる村上春樹』では各作品のあらすじ、登場人物の相関図、作品内の名言、登場した街・お店・食べもの、音楽など、地図や写真もふんだんに交えて解説されています。

さんぽで感じる村上春樹』を読んで思うこと

村上春樹作品は、村上春樹さんが生まれ育った神戸、長く住んでおられた東京を舞台にした作品が多いな、とあらためて感じました。

各作品に神戸、東京(新宿・渋谷・青山)あたりの風景がよく登場します。

村上春樹さんは千駄ヶ谷で『ピーター・キャット』というジャズ喫茶を経営されていました。

青山にも長年住んでおられるみたいです。

村上春樹さんはヤクルトスワローズのファンで、神宮球場まで歩いて行けるというのが東京での住まい探しの条件である、と何かで読みました(出典不明)。

また、創作に関してのエピソードをまとめた『職業としての小説家』という本のなかでは、「イマジネーションとは記憶のことだ」という言葉が書かれています。

だから、千駄ヶ谷・青山あたりの風景が作品中に多いのは当然かもしれませんね。

『ダンス・ダンス・ダンス』では主人公の僕が渋谷から原宿、青山、神宮球場、千駄ヶ谷あたりを散歩するシーンがあります。

村上春樹さんは散歩好きを公言していますから、『ダンス・ダンス・ダンス』の散歩の風景は村上春樹さんが実際に歩いていたコースなのでしょうね。

まとめ

村上春樹さんが実際に体験したもの、実際に見たであろう風景を『さんぽで感じる村上春樹』で確認できます。

各作品の風景写真、解説を読んでから各作品を読めばさらに村上春樹作品を楽しめそうです。

村上春樹作品ではよくサンドイッチを食べるシーンが出てきますが、なぜかとてもおいしそうに思えてしまいますよね。不思議です。

ここまで各作品について調べるということは、著者のナカムラクニオさんは村上春樹作品のファンなのでしょう。

村上春樹作品を読んでから、『さんぽで感じる村上春樹』を読むのもOK。

村上春樹作品を読んでないけど、作品世界だけ知りたいというのもOK。

とりあえず、村上春樹ファンの方、村上春樹作品初心者の方、村上春樹作品をまだ読んでない方、散歩好きの方、すべての方に『さんぽで感じる村上春樹』はおすすめです。