『廃バスに住む(1・2巻)』を読んだ感想。何も起こらないゆるい日常のマンガ(著者・イチヒさん)

廃バスに住む
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『廃バスに住む』ってまんがを知っていますか?

アパートやシェアハウス、ホテルとかじゃなくて、廃バスに住む女性教師の日常を描いたマンガです。

劇的な展開はぜんぜんないけど、なぜかおもしろい。

SNSで話題になったマンガらしいです。

なんともいえないゆるさが魅力的なこの『廃バスに住む』について紹介します。

『廃バスに住む』について

作者はイチヒさん。

2021年7月に発売された、わりと最近のマンガです。

Amazonに掲載されているあらすじを引用します。

美人教師の雨森先生は、なぜか空き地に捨てられた廃バスに住んでいる――。『おとなのほうかご』のイチヒがお送りする、SNSで話題沸騰のマイペースでお茶目なおひとりさま車中泊コメディ!

『廃バスに住む』。もうタイトルで勝ちですよね。

現在(2022年5月末)、2巻までが出ているようです。

『廃バスに住む』よかったところ

廃バスに住むという設定がよい

どこかの広場に打ち捨てられているぼろいバス、が主人公の家です。

ドアも天井も壊れています。

そんなワイルドな環境に、おっとりした女性がひとりで住んでいます。

ちょっと無防備な住環境です。

廃バスなんて、まわりにないですけど、あったらちょっと興味がわきますよね。

何も起こらず、1話ごとになんとなくおだやかに完結

海外ドラマみたいに、ドキドキハラハラがなく、1話ごとになんとなく終わっていきます。

おちらしいものもなく、ほんとに、「なんとなく」終わります。

主人公の雨森先生の性格もおだやかで、気楽に物語の世界に入っていけます。

敵キャラなんてひとりもでません。

唯一の敵キャラは、カラスですね。はい、あの黒い鳥ですね。

雨森先生の食料を黒いカラス(1羽)が地味に狙っています。

パンを取られたり、肉を数枚奪われたり。過激なシーンはこれくらい。

感情を乱される場面はほぼなし。

人によってはかなりハマる世界観なのではないでしょうか。

刺激的な展開にならない。読んでいて疲れない

最近思うことがあります。

予想外の展開! 劇的なラストが!・・・・とかいうあおりは、ほんとにもうやめてくれ。

疲れますよね、そういうの。

もういいかげん、おなかいっぱいです、そういう物語。

なんにも起こらず、感情も乱されないゆるい物語を見せてくれるのがこの『廃バスに住む』。

どんなエピソードがあったかな、と思い返してみると……とくに思い出せないです。

バスのなかでゲームボーイをしたり、おやつを食べたり、バスの天井の穴を補修したり、職員室でとなりの席の同僚教師と雑談したり、何か劇的な展開に発展しそうな雰囲気がまったくなし。

こういう非ジェットコースター型の物語を求めている人って意外に多いのではないでしょうか。

ほんとに、ただだらだら読めます。

『廃バスに住む』こんな人におすすめ

・ハラハラドキドキの展開が不要な人。

・ストーリーをどんどん追っていくのに疲れている人。

・まんがをただ、ゆったりまったり読めたい人。

『廃バスに住む』ツイッターの声

まとめ

『廃バスに住む』は、廃バスに住むことになったこと以外に、劇的な展開が何も起こらない日常的なまんが。

かなりいいです。おすすめです。

このまんがの世界観は、HSPの人はきっと気に入ると思います。

もう現実の世界は、いろいろ起こりすぎて、まんがの世界くらいはまったりしたいものです。

ただ、気になるところがいくつか。

主人公の雨森先生はバス内で夜も寝ていますが、鍵もかけてない空間で寝ることは怖くないのだろうか(無防備すぎる!)。

あと、夜中にトイレとか行きたくなったらどうするのだろうか。

・・・まあ、そんな現実的なことを考え出したら、この物語のゆるさが壊れてしまいますから、考えるべき問題じゃないですね。

ぜひ読んでみてください。