2022年1月下旬、Amazonオーディブル(Audible)が同サービスを定額聴き放題制に変更する件が発表されました。
月額料金はこれまでと変更なく、1,500円。
さらに世界的な小説家・村上春樹さんの作品の一部がオーディオブック化されることも決定しました。
村上春樹作品のファンとしてはうれしいです。
調べてみると、最短での配信は2022年6月1日で作品はエッセイの『職業としての小説家』のようです。
この記事では、オーディブルでの村上春樹作品のまとめ・いつから配信されるかの予想についてまとめています。
もくじ(各リンクから移動できます)
オーディブル(Audible)で村上春樹作品がついに登場
オーディブル(Audible)ではこれまで英語版の村上春樹作品は配信されていましたが、ついに日本語版で作成されるそうです。
いずれもオーディブル独占、聴き放題配信とのこと。
自分もこれまでオーディブルを使っていたので村上春樹作品があればいいな、と思っていたのでうれしいニュースです。
今回のオーディオブック化にあたり村上春樹さんのコメントがあるので引用します。
★★
僕は車を運転しながら、よく小説の朗読を聴いています。僕の場合、どちらかといえば古典作品を「聴く」ことが多いんだけど、自分の小説がほとんど同時代的に「耳で読まれる」というのは、嬉しいようでもあり、また少しばかり気恥ずかしいようでもあります。でもこれからはおそらく、多様な形式をとって小説は読まれていくのだろうし、作家の側も多かれ少なかれ、そういう新しい環境を念頭に置いて作品を書いていくことになるのだろうと思います。これまでになかった新しい可能性が生まれるといいと思う。 — 村上春樹
村上春樹さん自身、日頃からオーディオブックを活用しているみたいですね。
どこかの記事か本で村上春樹さんが車での移動中に太宰治の作品を聴いていると書いてあった気がするのですが、忘れてしまいました。
配信される村上春樹作品のまとめ
ニュースを見ますと、聞ける作品は下記の10作品のようです。
10作品のうち、5作品が長編です。
しかも大長編です。
普段、目で読むのはなかなかハードワークですので、長編を読み上げてくれるのはありがいたいです。
高橋一生さんや木村佳乃さんなどの人気俳優さんたちが朗読を担当してくれるのみ魅力のひとつ。
高橋一生さんは村上春樹JAMのイベントでも朗読を担当されていましたし、楽しみですね。
ちなみに現時点(2022年2月上旬現在)では、10作品のうち、5作品のみしか朗読者が発表されていません。
個人的には「ねじまき鳥クロニクル」が好きなので誰が担当されるか気になっています。
このラインナップを見ると、すべて新潮社から出版されている作品です。
いちばんメジャーな『ノルウェイの森』、デビュー作品の『風の歌を聴け』等は講談社が出版元なので、今回は見送られたみたいです。
なぜ講談社の村上春樹作品がオーディオブックかされないのか、わかりませんが。
村上春樹作品は結局いつから聞けるのか?
オーディブルで「村上春樹」と検索すると、いくつか作品が出てきます。
配信予定日が書いてありました。
村上春樹作品のオーディブルでの最短配信は2022年6月1日で作品は「職業としての小説家」です。
現時点で配信日がわかるものは下記です。
朗読者が発表されている作品のみ、配信予定日が示されています(2022年2月中旬現在)。
【長編】
「海辺のカフカ」・・・2022年11月30日配信予定(上巻のみ)
「騎士団長殺し」・・・「海辺のカフカ」・・・2022年12月28日配信予定(第1部のみ)
【短編集】
「東京奇譚集」・・・2022年7月15日配信予定
「神の子どもたちはみな踊る」・・・2022年8月1日配信予定
【エッセイ】
「職業としての小説家」・・・2022年6月1日配信予定
小説作品としての最短配信日は、2022年7月15日で「東京奇譚集」になります。
ほかの配信作品をみると、上下巻ある長編もありますので、録音に時間がかかるでしょう。
なので、長編5作品がすべて聞けるようになるのは2023年になるかもしれません。
制作にかなり時間がかかり、毎年秋の風物詩、ノーベル文学賞発表の時期にあわせてほかの配信開始日も判明してくるかもしれないです。
ほかの作品も正式に配信日が決定したら、またニュースになるでしょうから、気長に待ちましょう。
現時点(2022年2月中旬現在)で村上春樹作品を音声で楽しむ方法
オーディブルで村上春樹作品が配信されるまで村上春樹作品は聴けないのかよ、と思った人たちへ。
少し工夫すれば、村上春樹作品をオーディオブックとして聞けることができますよ。
それは、買った電子書籍版(kindle等)をスマホで読み上げさせる方法です。
この読み上げ機能を使えば、現在電子書籍として発売されている作品すべてがオーディオブックとなります。
やり方は簡単。
下記の記事で紹介されていますのでチェックしてみてください。
【2021年度版】iPhoneの読み上げ機能を使ってkindle本を読んでみよう!
ただ、残念なことは機械での読み上げですので、感情がこもった朗読は期待できません。
あと、ところどころ読み間違いをします。
長年使ってきて、精度としては97%くらいかな、と感じています。
でもまあ、耳で読書をするのは簡単ですので、興味がある人は試してみてください。
今回、オーディブル化のラインナップから漏れた『ノルウェイの森』『風の歌を聴け』もこの方法を使えばそこそこのオーディオブックになりますよ。
自分はこの方法で普段からこの2つの作品を耳で楽しんでいます。
まとめ
Amazonオーディブル(Audible)での村上春樹作品の最短配信日は2022年6月1日で作品はエッセイの『職業としての小説家』です。
ちなみにオーディブル(Audible)はこれから定額制の聴き放題になるみたいですが、これはどうなんでしょうね。
これまでコインで交換した作品は自分のものになり、解約してもデータは残っていましたが、聴き放題ということは解約したら、データは残らないということでしょう。
一般的なサブスクリプション型ですね。
村上春樹作品のオーディオブックかはうれしかったのですが、聴き放題への移行は正直歓迎できないな、と感じています。
契約中は聴き放題ではうれしいですが、解約後にデータが残ってくれたほうがありがたかいです。
とりあえずまあ、村上春樹作品の配信を気長に待ちましょう。
【長編】
「騎士団長殺し」・・・高橋一生さんが朗読
「1Q84」・・・朗読者は不明
「海辺のカフカ」・・・木村佳乃さんが朗読
「ねじまき鳥クロニクル」・・・朗読者は不明
「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」・・・朗読者は不明
【短編集】
「東京奇譚集」・・・イッセー尾形さんが朗読
「神の子どもたちはみな踊る」・・・仲野太賀さんが朗読
「螢・納屋を焼く・その他の短編」・・・朗読者は不明
【エッセイ】
「辺境・近境」・・・朗読者は不明
「職業としての小説家」・・・小澤征悦さんが朗読