なんだか最近、経済的にも精神的に生きづらい世界になってしまいました。
毎朝、どこかで人身事故のニュースを目にします。
誰かの自殺は悲しいニュースです。
しかし、自殺したいと考えているのは人間たちばかりではないです。
うさぎだって自殺をします。
ただし、うさぎの自殺は絵本のなかの話です。
『自殺うさぎの本』というシュールな絵本があるのです。
もくじ(各リンクから移動できます)
『自殺うさぎの本』とはどんな絵本か
『自殺うさぎの本(『THE BOOK OF BUNNY SUICIDES』)』はイギリスの作家・アンディ・ライリーさんのブラックユーモア満載の絵本です。
『自殺うさぎの本』はシンプルなイラストのみで文章はほぼなしの絵本。
さまざまな場面で、うさぎがユニークな手段で自殺をする様子が描かれています。
うさぎはこんなふうに自殺をする
うさぎの自殺例1
サメが3匹泳ぐ水槽の前で、トンカチを片手に持つうさぎ。
うさぎの自殺例2
巨大な時計台の下にたたずむうさぎ。
時計は12時43分くらいをさしています。
長針にはロープが結ばれていて、反対側はうさぎの首に結ばれています。
うさぎの自殺例3
木の椅子の後ろ側の脚が少し浮いており、左脚のそのスペースにうさぎが横向きに寝そべっています。
その椅子にまさにいま、肥満のおじさんが座ろうとしています。
……という感じでうさぎはさまざまな方法で自殺をしようとします。
『自殺うさぎの本』の魅力は読まないとわからない
『自殺うさぎの本』の魅力を言葉で説明するのはむずかしいです。
この絵本はやはりイラストを見てもらった方が楽しめるかと思います。
『自殺うさぎの本』では約70種類のユーモアな自殺イラストが紹介されていきます。
ぜひどんなイラストなのか、絵本を実際に手に取って読んでみてください。
どのイラストでも、うさぎは自殺を試みてみるのですが、なかには「これはどうやって自殺しようとしているんだ?」とわかりづらいイラストもなかにはあります。
イラストからうさぎの自殺方法を考えるという謎解きの要素もあります。
きゃりーぱみゅぱみゅさんが紹介していたらしい
きゃりーぱみゅぱみゅさんがゲストだった『おしゃれイズム』で、この『自殺うさぎ』が紹介されていたようですね。
まとめ
うさぎの自殺と聞いて可哀想なイメージを持つかもしれません。
しかし、うさぎはさまざまな方法で自殺をしようとしていて、自殺を楽しんでいるようにさえ見えます。
自殺という重たいテーマをここまでコミカルに取り扱う絵本は珍しいです。
人間が生きづらさを感じて自殺をしてしまうように、うさぎだってさまざまな理由で死にたいのでしょうね。
しかし、うさぎの自殺の仕方はどこかユニークです。
文章がほぼないので、各ページの絵だけ見ればいいので読むのに時間はかかりません。
一般的なストーリー性のある絵本とは違い、『自殺うさぎの本』ひとつひとつのイラストで完結していますので、絵本を適当に開いて見る感じでも、じゅうぶんに楽しめます。
人間が使えそう自殺法はあまり紹介されていないですけど、なかなかおもしろい1冊です。