現代社会では、将来のことだったり、人間関係だったり、さまざまな不安があります。
漠然としたその不安によって、夜に眠れないなんてことありますよね。
ひとり暮らしで寂しいときや傷つくことがあったときは、とくに。
眠ることばかり考えてしまって、真夜中に逆に目がさえてきてしまったりすることも。
眠りにつくための対策として、最近、こんなツイートを発見しました。
赤ちゃんの服を自分のおなかの上に載せて眠ると深い眠りにつけることを知った。
……これ、すごい発見じゃないですか?
このツイートをしたのは、無駄作り発明家として有名な藤原麻里菜さんです。
藤原さんは2021年に「世界を変える30歳未満『30UNDER30』」に選出されており、世界的に注目されている人です。
ちなみに藤原さんは独身で、子供もいません。
この記事では、不安で眠れないときの対策として、赤ちゃんの服を買うことについてまとめました。
もくじ(各リンクから移動できます)
文學界2022年11月号「余計なことで忙しい」というエッセイで『子ども服を買う』が紹介されている
『子ども服を買う』というエピソードを簡単に紹介します。
独身で子どもがいない藤原さんはなぜか子ども(赤ちゃん)の服になぜか魅力を感じていたそうです。
買ってもサイズ的に着れないとわかっているにもかかわらず。
友人に「子ども服を買いたい」と相談するも、「そんなことをしたら人間として終わり」と一蹴されます。
しかし藤原さんは思い切って、アカチャンホンポに行って、アヒルのパッチワークが入った子ども(赤ちゃん)の服を購入します。
子ども(赤ちゃん)の服を所有することでなぜか心が満たされた藤原さん。
より満たされるために、赤ちゃんの服を抱きしめながら眠ってみたところ、深い眠りにつけた……というお話です。
で、このエピソードを凝縮したものが最初に紹介した、
赤ちゃんの服を自分のおなかの上に載せて眠ると深い眠りにつけることを知った。
……というツイートなわけです。
なぜ赤ちゃん(子ども)の服を触りながら寝ると深く眠れるのか考察
今回紹介した藤原さんのツイートとエッセイを読んで「赤ちゃんの服と眠りの関係」について考えてみました。
赤ちゃんの洋服というのは、赤ちゃんが安心できる生地でつくられているはずです。
赤ちゃんという、なんのけがれもない純粋な存在が心地よい気分で生きていけるために、服の生地は厳選された素材で作られているはず。
触り心地の良さが心地の良さを生み出すであろうということですね。
さらに考えられることは、子ども時代・赤ちゃん時代の記憶を呼び起こす装置として、その赤ちゃんの服が機能している可能性があります。
大のおとなが眠りにつく時、だいたいが明日の予定を考えていたり、きょう起きた嫌なこと、日々の人間関係の不安だったりで、頭がいっぱいのまま眠ろうとしているでしょう。
しかし、子ども(赤ちゃん)の服を手元に置いて触ることで、頭の中の現実的なあれこれが全て吹き飛ばされてしまうのかもしれません。
そして、着るために買ったわけではないその服がきっかけとなり、赤ちゃん・子ども時代の楽しかった記憶が呼び起こされて、安心して眠れるのではないでしょうか。
眠りに関しての筆者の体験談(ブランケット症候群)
自分は普段、わりと眠れるほうですが、この「赤ちゃんの服を触りながら眠れた」という藤原さんのエピソードを聞いて、ハっとしました。
自分は普段、お気に入りの使い込まれたブランケットをかけながら眠っていたのです。
これは俗に言う、「ブランケット症候群(タオルケット症候群)」というやつだと思います。
「ブランケット症候群」とは、ぬいぐるみや毛布、タオルケットなどの特定のアイテムを持つことで、精神的に安心感を保つことです。
スヌーピーのまんがの中では、毛布をいつも持っているライナスくんという少年がいます。
肌身離さずお気にいりのものを持っていることを現在では、安心毛布・ライナスの毛布なんていいますよね。
これは、傾向? というか、性質? というか、まあ、そんな感じです。
自分の普段使っている使っているブランケットは、たしかにあったら落ち着く、という要素はある気がします。
調べてみたら、お気に入りのタオルケット、ブランケットを使って眠っている人(子どもだけじゃなくておとなも)は世間にはけっこういるみたいです。
自分も眠るときには必然的にブランケットに触わっています。
なので安心感・落ち着き、みたいなものを毎日感じられています。
そのため、毎日わりとぐっすり眠れているのかもしれません。
藤原さんが新品の赤ちゃんの服をきっかけにして深く眠れたことと、自分のブランケット症候群の体験に共通しているのは、おそらく『安心感』なのだと思います。
使い込まれたブランケット=安心感・落ち着き
新品の赤ちゃんの服=安心感・落ち着き
ここでちょっと強引かもしれませんが、下記のような公式が成り立つ気がします。
普段眠るときにお気に入りのブランケット(タオルケット)が手元にない人が、てっとり早くブランケット(安心毛布)効果を得るための方法として、手触りのいい赤ちゃん(子ども)の服を触りながら眠る、ということなのかもしれません。
普段眠れない(不眠の)人も、赤ちゃんの服を触りながら眠ると効果があるかも
大のおとな(子供がいない)が新しく買った赤ちゃんの服に触れながら眠ろうとすること。
それは、使い込まれたタオルケットを触りながら眠るときと同じく、安心感を得られる可能性が高いと言えそうです。
おとなにとって、新品の赤ちゃんの洋服というのは、使い込まれた安心毛布(やや強引ですが)なのです。
一般的に眠れないときの対策として、睡眠薬の摂取、飲酒などがあります。
しかしこれらは、体やメンタルに負荷のかかる方法です。
それらに頼って眠れる人はそれでいいと思いますが、長期的には健康を害するリスクもあります。
なので今回紹介している「赤ちゃんの服」を触りながら眠るというのは、一度ためす価値があると思います。
大人がこんなにもシンプルに安心感を得られるツールがこれまでにあったでしょうか。
赤ちゃんの服は、薬のように副作用の心配はないです。
赤ちゃんの服は、お酒のように酔っ払うこともないです。
「眠れないからといって、大のおとなが赤ちゃんの服を買うなんてばかばかしいよ!」と考える気持ち、すごいわかります。
ただ、不安で眠れずに悩んでいるのなら、一度試してみてほしいです。
これは、世界が注目する発明家が発見した方法なんですから。
何をやっても眠れなくてつらい時の最終手段(赤ちゃんの服を買う)
眠れない人が眠ろうとする時に、赤ちゃんの服を触ることで深く眠れる可能性があることはわかった。
でも、おとなが赤ちゃんの服を、しかも睡眠導入の効果を目的として購入するなんては恥ずかしいですよね。
藤原さんみたいに、アカチャンホンポに直接買いに行ける勇気があるのであれば、行ってみてほしいです。
そんな勇気も時間もない人は、やはりアマゾンや楽天でしょう。
通販でワンクリックで購入すれば、恥ずかしさもなしです。
くわしく調べてみると、子ども(赤ちゃん)服は安いものですと1,600円くらいです。
たとえばこんなものです。
ゾウさんの柄が入って、かわいらしい。
赤ちゃん用の服ってこんなにちいさくてなんかほんとにかわいいですね。
ほかにはこんなのも。
くまとうさぎ?が描かれた洋服。
これもかわいいですね。
自分のこどもに着せるわけではないのに、この手のちいさい服を検索してみると、純粋にかわいい、という感想しかでてきません。
体がちいさい赤ちゃん用のため、使う生地が少ないからこんなに安いのでしょうか。
睡眠導入効果を期待して購入するのであれば、わりと手を出しやすい値段です。
ひとり暮らしで独身の人がいきなりアカちゃんホンポや百貨店に行って、こういうのを選ぶのは心理的にもかなりハードルが高いですからね。
アカチャンホンポに行くというストレスで、余計に眠れなくなる可能性さえあります。
ここはおとなしく、アマゾンや楽天の通販サイトで買う方がいいでしょう。
まとめ
人間であれば、基本的に誰もが睡眠をします。
睡眠は生きていく上で貴重な活動ですよね。
誰もがぐっすり深く眠りたいと考えているはずです。
しかし、その深い眠りを得るというのは、なかなかむずかしいですよね。
いろんな対策をしても眠れなかったという人は、今回紹介した「赤ちゃんの服を触りながら眠る」をぜひ一度ためしてみてもよさそう。
手触りも良さそうですし、てっとり早く安心毛布の効果も得られそうですし。
まあ、個人差はあるかもしれませんけど。
意外と深い安心感の中ですんなり眠れるかもしれませんよ。
使い込まれたブランケット=新品の赤ちゃんの服