少しずつあたたかくなってきて春らしくなると、うれしいものです。
でも、春ってなんだかつらくないですか?
……春はつらいです。
気分がふと落ち込んだりします。
意味もなく、自己嫌悪に陥ったりします。
気づいたら、メンタルが不安定になっています。
春になって花粉症に苦しむ人が多いと思いますが、僕はそれ以上に春そのものがつらいです。
このような感情を抱くのは、おそらく僕がHSP気質があるからかもしれません。
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なぜ春はメンタルが不安定になるのか

春はたくさんの『あたらしい』があふれる季節だから
春は社会的な変化がいろいろと起こります。
学校へ入学・卒業。就職・離職。
人事異動等があったり、仕事であたらしい業務が増えたり、あたらしいプロジェクトが開始したり……。
社会的な立ち位置が変化する季節です。
あたらしい出会いもたくさんあります。
あたらしい人間関係の形成過程も、すこしずつこころに負荷をかけていきます。
たくさんの『あたらしい』に体とこころがついていかなくて、気づいたらぐったりしてしまいます。
春は期待と不安を行ったりきたりして疲れるから
期待感と不安感が混ざったインクに浸した心で
Official髭男dism『パラボラ』
Official髭男dism の『パラボラ』という曲にこんな歌詞がありますよね。
曲調も春らしいですが、この歌詞がまさしく春の心情をあらわした部分です。
春はこころのなかに期待と不安をいっぱい詰め込んでしまって疲れてしまいます。
変化が多くて、ついていくのが難しい季節、それが春です。
春は社会・自然全体が前向きな雰囲気でついていけないから
春って何かとエネルギーにみちあふれていますよね。
エネルギッシュな人はあたらしいことを積極的にはじめたりします。
桜がいたるところで咲き、その桜にたくさんの人が集まります。
あたたかさに後押しされて、行動力が増します。
冬の落ちついた空気感にひたっていた人間からすると、春がもたらす活気を目にして気持ちが追いつかず、少し疲れてしまいます。
春は短い間に咲き誇り、散りゆくはかない桜を目にできてしまうから

桜は咲いてから約2週間で散ってしまう、はかない存在です。
「はじまり」と「おわり」をその短い期間に眺めることができてしまうわけですね。
桜のその”美しさ”の短さ・はかなさが無意識のうちに人間ひとりひとりに、「人の一生も短くて、はかないものだ」と感じさせてしまうような気がします。
桜によって、自分の人生の有限性(人生は永遠に続かない)を痛感して、人はすこしセンチメンタルになるのかな、と思います。
春は昼と夜の寒暖差そのものがストレスになるから

冬の寒さに慣れきっていたときに、急に気温があがることってありますよね。
3月はとくに。最高気温が20度なんて日もあったりして、もう春ですよね。
昼はあたたかい日差しの下でここちよくていいのですが、問題は夜が寒い日です。
夜の気温が10度近くだったり……。

夜の風(春特有の風速3〜4メートルの風)も冷たくて、気分が冬に逆戻りします。
昼は春めいていても、夜に急に寒くなったり、それがストレスだったりします。
春にあふれる『変化』が人を疲弊させていく

人はそもそも変化を嫌う生きもの
人のなかには、「ホメオスタシス」という一定の状態を保とうとする機能があります。
体が体温を一定に保ったり、脳が日々同じことを好むような性質のことですね。
春という季節は社会から強制的に変化をするようにうながされ、本来、変化を嫌う人は変化を受け入れようとがんばろうとしてメンタルに負荷がかかり、不調が出るのだと思います。
変化を好まない脳にとって、変化は死を意味しますからね。
春はいたるところに『変化』があふれてますから、脳からすると春は疲れる要素しかないわけですね。
春をやり過ごすためのメンタルハック
あたらしいもの・変化がするものがあふれる春だからこそ、変わらないものが大切です。
たとえばこんな感じです。
まとめ

ここまで読み続けてくれた人はおそらく、僕と同じで春のつらさを感じている人かと思います。
あたらしい出会い、あたらしい仕事、あたらしいあれこれ……。
春、つらいですね。朝と夜で寒暖差もありますし。
メンタルが不安定な季節ですが、桜は安定的にちゃんと美しく咲きますよね。
桜、ほんとにきれいですよね。はかないですけど。
冬の寒さがなくなってきたことは、春のメリットです。
でも、春は何かとメンタルが不調になりがちです。
あたらしいこと・変化にとまどって疲れる日々が続く春ですが、メンタルケアをしながら春をなんとかやり過ごしていきましょうね。
・プライベートでは、あたらしく何かをはじめない
・日々のルーティーン(毎日決まった時間に散歩など)で、生活にバランスをとる
・睡眠は決まった時間にしっかりとる
・春に期待をしすぎない
・活気あふれる場所にいる元気な人々に近づきすぎない